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[コメント] アミスタッド(1997/米)

シンケのその後次第の映画
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







奴隷の扱いがいかなるものだったかを知っておくべき為に見るべきと言える作品だ。兎に角奴隷の扱いにはショックを受けた。

目の前に居る家族から引き離されるその悲しみ。

男女同部屋なのに裸そのもの。

まるで家畜のように与えられる食事とは言いがたい餌。

そして特に船上でのシーン。証拠隠しの為に海に沈められる。

これらのシーンを見るにつけ、どう考えても奴隷制度は「悪」と言える。しかし、南部では北部に較べて工業化が遅れており、農業経営の為の労働力としての奴隷制度の恩恵を受けていたというその立場も考慮したい。

ところがこの映画では肝心な部分が足りない。法廷での判決がそうなった経緯が省略されているのが痛い。

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さて、最も注目すべきは私がこの映画の主人公と判断したいシンケ(ジャイモン・ハンスゥ)のその後。

アメリカ史の教科書では、シンケがアフリカ(シエラ・レオネ)に帰ってから、自分自身が奴隷貿易に従事し財を築くとも言われているが、確たる証拠がなく、疫病か内戦で死んだ可能性が強いという。

スピルバーグはその後についてはシンケの家族の事程度しか触れていない。こういう事実が曖昧な面を創作しなかった点に賛成する。

そして私は船上で流したシンケのひとすじの涙を信じたい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)シーチキン[*]

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