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[コメント] セント・オブ・ウーマン 夢の香り(1992/米)

銃を向けられる怖さを僕は知っている。
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







・・・と言っても、実際は銃ではなく893さんのドス。酔っぱらった893さんが家内の実家に無心に来たのを無下に断ったら、ドスを向けてきたのだ。あの時の恐怖は味わった者で無いと解らない。 ・・・まさにガクガク(((((゜Д゜ ;)))))ブルブルブルブルです。

このクリス・オドネル扮する主人公チャーリーは、アル・パチーノ扮するフランクの自殺という暴挙に対して感情をあらわにする。フランクに銃を突きつけられて、決して冷静には居られなかったけれど、涙声で文字通り命を懸けた勇気ある説得をする。だからこそ、年齢差は関係なく信頼と友情の絆で結ばれたのだろう(「銃を向けられる怖さ」よりも「失明ドライバーのフェラーリの運転」の方がもっと怖いと思いますけどね。)。

アル・パチーノの屈折した役にオスカー授与は当然のこと。最後の大演説は、アル・パチーノ以外には無理ですね。私も画面に向かって拍手していました。部下をかばう上司のようで頼もしさ一杯です。

プライドや人間としての尊厳と保身を天秤に掛けるという、人生の十字路に立たされるシチュエーションがこの先も自分に降りかかることもあるだろう。クサくても予定調和だと言われても、私は正しい事を貫くという事を訴える映画なら断固支持します。

(評価:★4)

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