[コメント] ウインドトーカーズ(2002/米)
この映画を観て10年前に嗜んだサバイバルゲームを思い出した。サバイバルゲームは撃たれたのが自己申告制であり、撃てども死なない相手が居てまさにターミネーター。その彼の自己中に嫌気が差して、次々とサバゲから撤退するものが出た覚えが有る。かく言う自分もそのひとり。この作品では、別に日本兵が殺されて気分が悪くなったわけではないが、明らかにアメリカ兵のヒット率の高さに分があり過ぎる。
それに戦闘シーンもこのところ『プライベート・ライアン』や『スターリングラード』『ブラックホークダウン』の様にリアルさを増している戦場における臨場感や体感度がやけに低く感じられて、爆発だらけのワンパターン戦闘シーンに辟易としていく。
一度、サイパンには観光旅行で赴いた事があったけど、実際には日本軍って指令部のあったところ以外にはあんな強固な防衛線はなく、ジャングルでの白兵戦と玉砕攻撃だったとガイドの説明を記憶している。
そうそう、考えさせる言葉があった。米兵が「お互い殺しあっていたインディアンとアメリカ人がこのように共に戦っている。50年後には日本人と酒を酌み交わしているかもな。」と言った台詞だ。今に置き換えると、我々日本人もそう遠くない将来に北朝鮮の方々と日常的に酒を酌み交わしていると思う。ですからその台詞に1票! 国家(特に指導者)の都合で敵対するか、親密になるかが左右される。鑑賞前は敵国が日本になるからこそ、『パール・ハーバー』の様に日本を扱われるのを一番恐れていたけれど、ジョン・ウーの視点が米国を中心でなかった事を現わしているセリフだったと思う。
エンダーズに痛み止めをもらった母子もバンザイクリフから飛おりて自決したと思うと感慨深い・・・合裳。
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