コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ドーン・オブ・ザ・デッド(2004/米)

<<問題あるので伏字させて頂きます>> 噛まれたら最期。ゾンビ菌に対抗しうる医学はない。これはまさに現代社会で日々蔓延しているXX感染とイコールで括れないか? 私はこの映画を通じてそう頭によぎらずにはいられなかった→
氷野晴郎

ゾンビ』では、大量消費社会に対するアンチテーゼであった。

今回はXXウイルス問題が根底に流れている気がする。

くどいようだが、ゾンビに噛まれたら救う術はないのである! 私はこれを勝手に<ゾンビ菌>と命名している。 中世での黒死病もまさに同じことがいえた。 隔離するか、それとも.......。 実際、映画のシーンで「悩む場面」がいくつもあった。

もし、隣人がXX患者になったら介護できるだろうか。 それこそ、自分の母や息子らがXXになってしまったら? 別にXXに限らない。一生涯の縁者が、痴●とか●随になったら? あるいは、自分がそうなったら、助けてくれる友がいると自信もっていえるのか???

こうした状況に置かれた場合、口にはいえないが皆、心のどこか(ずっと奥)で、早く終わってくれと願うのではなかろうか。本当に、純粋に、素直に、曇りない澄み切った心で最期まで見届けることができるなら、その人は聖者である。

これらを問題提起にしているとしたらロメロ監督はすごい作家であり、ゾンビ映画というジャンルも、物凄く奥深いテーマを内包しているといえないか? 決して単なる娯楽作品と見ることはできないのである。

------------------------------ もっとも、製作スタッフはただ単に「速いゾンビ」を撮りたかっただけであって、 上記の感想文は、氷野が深読みしすぎているだけかもしれないが。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。