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[コメント] 世界の中心で、愛をさけぶ(2004/日)

町のたたずまい、篠田昇の撮影、若い二人に4点。
なつめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







物語の結末はあまり好きになれなかった。原作を読んでいたら映画はみなかったかもしれない。(事後)報告は二人でもいいが、“片付け”って一人でするものじゃないかと思うのだ。

自分の好きな人が、ウォークマンで、好きだった、それも今はもういない女の子の声を聴いている姿なんて見たくないよ。朔太郎はアキの思い出にとらわれていると自覚したならば、一人で“片付け”に行き、帰ってきてから律子と向かい合うべきだと思うのだ。アキが朔太郎と律子に共通の思い出だと思って甘えてるんじゃないの? と少し頭に来てるんだよね。写真館での泣き崩れから、空港へ行って律子を見つけ、ああいう展開になるのがちょっとわからない。数時間も経っていないのに、そんなに気持ちは切り替えられるのかと。

以上は、原作に対する感想になってしまうのかもしれないけど、この作品はこの物語あってのものなので、物語を含めて映画を評価するのは仕方がないよね。

ここからは良かった点。高校生時代の二人、彼らが住む町のたたずまい。アキもいいけど、高校生の朔太郎役・森山未來が素敵です。そして、それらは素晴らしい映像のおかげで存在すると思った。構図も、光の濃淡、柔らかさ、窓ガラスをつたう雨の筋さえ美しい。撮影は誰だろう? と調べてみて納得です。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (11 人)おーい粗茶[*] sawa:38[*] JKF[*] IN4MATION[*] 水那岐[*] ナム太郎[*] 映画っていいね[*] ねこすけ[*] ネギミソ ことは[*] ムク

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