[コメント] 街の灯(1931/米)
視覚の優位性なんてぶっ飛ばせ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ目が見えない時の彼女が彼のことを、「でも、お金持ちなだけじゃないの」とおばあさんに語る。彼女は自分の手のすべてで、彼のぬくもりを感じ、恋をした。
目が見えるようになったということは、目で見るというもうひとつの判断材料を得たということ。でも、判断材料が増えたからといってより良い判断ができるとは限らないし、余計迷うことだってありえる。
一つだけ引っかかった点がある。彼は、自分の恋した娘のためにボクシングでお金を得ようと体を張って闘うも、結局手に入れられなくて街をさまよった挙句にあの金持ち男と再会してお金を手に入れることができた。……彼女のところへ渡ったお金が、結局、自分で働いて稼いだお金ではなかったというところ。
けれど、ラストシーンで彼女が彼の手をだんだん強く握ってゆくのを見たら、ささやかな希望を感じた。引っかかった点も、なんだか薄れてきちゃった。
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