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[コメント] 先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021/日)

冒頭からすでに空気感が好きで「あー私、日本映画好きだなあ」と思った。そしてこの映画をみおわって「この映画が好きなんだわー」と思う。最初の印象は多分いつも正しいのだ。
なつめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







部屋の中での黒木華、柄本佑、奈緒がいて、黒木華の席のほうが窓を向いていて立場が上? 3人の会話から柄本佑がしばらく漫画を描いていないのだと知る。しかし、ふとした瞬間、柄本佑と奈緒は不倫しているんだと「わかった」のだ。柄本佑と奈緒が目配せしたわけでもなく、二人が会話をしたときでもなく、部屋のカットと黒木華をちらっと映したカット、その切替の間? 今となってはちゃんと思い出せないのに、しかし明確に私は二人の不倫を「知った」。このあたりから、この映画すごい、黒木華すごい、と、ぐぐっとのめり込んでいった。

黒木華を魅力的な風貌だと思ったことはない。しかし、表情がめまぐるしく変わるわけでもないいのに、見える表情に感情をしのばせるのが抜群にうまくて彼女の表情を見たくて読みたくて引き込まれた。

登場人物が少なくてそれで成り立つ物語、好きだわー。奈緒は強かだけど、編集者>女なところが垣間見えて憎みきれなくて悶える。柄本佑はいつまでも黒木華の先生だったし、これからもそうだろうけど、新しい先生に行ってしまったんだね。すべて理解している風吹ジュンがさすがの大人の余裕で、当事者たち以外の存在=第三者の彼女がいて物語が締まりました。

あー一気に書きました。もう一度みたいくらい気に入りました!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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