[コメント] ゴダールの映画史 第1章すべての歴史/第2章単独の歴史(1989/仏)
「ゴダールの」「映画史」ではなく、「ゴダールの」「個人史」と思う。
1A「すべての歴史」と1B「ただ一つの歴史」。こちらを試されてるような膨大な情報の渦。タイプライターの音にのって、それは合図のような、区切りのような、そして映像は続いてく。
2A「映画だけが」と2B「命がけの美」。『愛のコリーダ』が無修正。裸にブルーのサンバイザーでタイプライターを叩くゴダール。
3A「絶対の貨幣」と3B「新たな波」。1A〜2Bまでとここからトーンが分かれるのかもしれない。静かさが漂っている。3Aの後半、イタリア語の歌がとても良い。映像とその歌だけ……。素晴らしい。
4A「宇宙のコントロール」と4B「徴(しるし)は至る所に」。4Bでは『映画史』の中でやっとゴダールの考えそのものに触れられたような気がした。たかが30分ほどの4Bなのに、いろいろ言われたような気がして整理がついていないし、たぶん、つける必要はない。
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