[コメント] かくも長き不在(1960/仏)
思い出は、記憶という箱の存在なしに存在することができない。ある特定の思い出だけを消すことは不可能で、箱を消滅させるしかないし、消滅した思い出が復活するとき、箱の中にある別の思い出も蘇えざるを得ない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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彼が記憶をなくした人だというのをそのたたずまいが完璧に表現している。
記憶が戻るのは絶対無理なんだということを甘美なダンスとともに知る残酷。ラストシーンでは恐怖とかなしみがないまぜになる。どちらのシーンでも声をあげて泣いた。
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