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[コメント] 裏窓(1954/米)

あのブラインドの向こうには何が…!?見せろ〜っ!!!と本気でこちらをもどかしくさせてしまうヒッチコックに乾杯!
ミュージカラー★梨音令嬢

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もう、言い古された事しか言えないが…

劇中のジェームズ・スチュワートと同じように、ブラインドの向こうで何が起こってるかが見たくて、思わず貧乏揺すり。しかし、ヒッチコック先生はこちらのもどかしさなんてお見通しかのように徹底して裏窓視線を崩さない。だから、鑑賞者側にとってこの映画は「ホンモノ」になった。双眼鏡の向こうから覗く犯人と思しき男の視線に本気でドキッとして、無茶をおかす恋人の姿を見て激しく狼狽する。更には、人が大ピンチだって時に他の人の部屋まで気にしてしまうところなんて如何にも人間的で素晴らしい。

鑑賞後は思わず「ふ〜っ…」と一息ついてしまった。この感情移入度はただ事ではない。ヒッチコック大先生はやはり偉大なお方だ。 しかし、この映画のスリルがあまりにもクセになりそうで、本当に覗きをしてみたくなってしまった(笑)。イヤ、でも元から人の生活を覗いてみたい願望は誰にでもある筈…。こちらの好奇心を極限まで高めて引きずり込んでいく演出は秀逸。これぞ傑作

(評価:★5)

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