いつもと違うタッチの映像で完璧シリアスな演技をしたジムが見られて満足でした。しかもジャズピアノまで弾いていたし……。

しかし内容としては、やや物足りなさが残る。確かにそれなりに感動はできたが、心の深いところでの感動というのは皆無に等しかった。上っ面だけの感動のように思えてならない。テーマはしっかり見えたし、何を伝えようとしたかもよく判った。しかし、逆にその判りすぎるところが微妙に感動に結びつかなかったような気もする。ダラボン監督というと『ショーシャンクの空に』の正しく空のように海のように果てしなく広がるような、それでいて心を射抜くような、素晴らしい感動が強烈で忘れられない事も理由にあるような気もするが……。とにかく、そんな感じだった。

だが、ジムファンとしては硬派な彼の演技に魅せられたので点数は★4。それに、ジャズ音楽もいいですね。今度はコメディーもしてね、ジム!!やっぱ、彼にはコメディー俳優でいてもらいたかったり……

最後に、と「地球が静止した日」が堪らなく見たい……。勿論、「サハラの海賊」も…