はじめはそんなにググっとは来なかったんだけど両親が陽子の家にやって来て肉じゃがが出てきた辺りで来たね、これが。あから様に突っ込みたくなるような留守番電話が再生されるんだけど、両親はすごい意識してるんだろうけどその事に触れなかったり。人と人の間にある微妙な空気、駆け引き。でもそれは相手を思うからであり、切り出せない人間の弱さであったり。だから父親は多くを語らずただ娘に肉じゃがを差し出すんだなと。携帯だインターネットだでコミュニケーションツールが増えた一方で、生なコミュニケーションが下手になった現代の東京人を上手く描いているなと思った。台湾の監督がすばらしい現代の東京物語を描いているのに日本の監督、地方や過去に逃げてる場合じゃないでしょう！！