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[コメント] スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005/米)

今ここに新しい命が誕生した。そして、一つの大きな夢が完結した。これで、夢がやっと叶う。1〜6までぶっ続けでみれるぞ!4・5・6が先でよかった。ジョージ・ルーカスよ。人生をかけて届けてくれた最高の感動と興奮をアリガトウ!
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 デタ!何が一番盛り上がったかって、オープニング。やっぱりあのオープニング。STARWARSの金ピカに光った文字が宇宙のど真ん中に這い上がってくるシーン。拍手!残念ながらIMAXシアターで見ることはかなわなかったが、始まってしまえばそんなことはどうでもいい。STARWARSが3年ぶりに始まりやがった。

 STARWARSとの出会いは今から20年前の幼稚園児の頃。知り合いの家の大きなテレビでそこへ遊びに行くたびにSTARWARSのビデオを見ることができた。3歳という歳で、ダースベーダーやライトセーバー、R2-D2(ちっちゃいロボット)、C3PO(金色のロボット)で口はあんぐりと開きっぱなし。ストーリーなんてほとんど分かっちゃいない。とにかく、宇宙で飛び回る飛行船や弾丸や不思議な生き物たちにとんでもないことになっていた。それから、10年ほどしてレンタルビデオ屋に行くようになってから借りたのがEPISODE4.5.6。つまり、一番初めにリリースされたSTARWARS→帝国の逆襲→ジェダイの復讐とまとめて借りてぶっつづけでみた。その時に、腹の底からみなぎってきたパワー。鳥肌が何度もたった。そう。フォースだ。小さい頃に感覚でみていたあの物語が一気に沸き起こってきた。男の子の冒険心をくすぐるストーリーに、舞台は見たことも行ったこともない宇宙。仲間たちは、人間だけじゃない。とってもあいらしいロボット達に「んがー」としか言わないのに、なんとなく言ってることがわかっちゃうチューバッカ。そして、異様な黒光りを放って自分達の前に立ちはだかるダースベイダーと皇帝。その中で、辿り着いた境地から主人公を導いていくヨーダ。フォースとは何か?誰もが持っているその力を強く持つジェダイの騎士。自分を恐れることなく信じることで引き出す真の潜在能力。その対極にある、同じく誰もが持つ恐れや妬みや怒りを膨らませることで強大な力を得ようとするダークサイド。あまりにもシンプルで、あまりにも重要かつ基本的な教えをヨーダの導きの元、主人公のルーク・スカイウォーカーとともに学んでいく。そして彼は、自分の敵であるダースベイダーが、実は自分の父親であることを知り、慟哭の中はげしく葛藤する。

 30年以上前に世界を大事件に巻き込んだSTARWARSにこうしてオレは虜になっていった。STARWARSの話を聞かれたら一人で延々と喋り続けているだろう。このあまりにも壮大で、あまりにも根源的なストーリーが実は全9話の中の4・5・6話であり、始まりである1・2・3がこれから制作されるということを高校生のときに知った。それが、1999年から上映されているEPISODE1.2.3.となる。始まりとなる三つのお話は、ルーク・スカイウォーカーの父、アナキン・スカイウォーカーの幼い頃からの物語りで、彼がいかにしてジェダイの騎士になり、いかにしてダークサイドを知りダースベイダーになっていたのか。STARWARSにとってはあまりにも重要な物語りが今まさに完結しようとしている。その最終話となる『EPISODE3 シスの復讐』を待つこと3年。前作EPISODE2は、当時付き合っていた彼女が試写会のチケットを入手してくれるという、最高の環境で観賞。前々作EPISODE1は先々行オールナイトに並んで乗り込んだ。その最終話となる今回は本場ハリウッドのIMAXという現・世界最高水準のシアターで観賞・・・と思ったら残念ながらDLP劇場だったわけだが、本場ハリウッドでみれたのが嬉しい。(それでも、やはりIMAXでみたかった。これから新しい映画館を探す)

 しかし、これが困ったことにオレの英語が不十分すぎたのだ。いつものSTARWARSのストーリーならば、ある程度の英語が分からなくてもカバーできる内容だったと思うが、今回は物語りの核であるフォースとダークサイドの葛藤。つまり、なぜアナキンが暗黒面に引き込まれていったのか?ヨーダたちはどのようにして彼をつなぎとめようとしたのか?愛するアミダラ姫とアナキンはなにを話し合ったのか?と細かいニュアンスの要められる話がいくつかあった。なんとかついていったものの、100%理解することができず消化不良で終わってしまったのだけが残念だ。これは、DVDが発売されたらみまくって、英語の勉強に使ってやろう。

 さぁ、まだ見てない人も多いだろうし、まったくSTARWARSを知らない人もいるだろう。そんな人でもこの第3話にはとんでもないシーンがある。見れば分かると言ってしまえばそれまでだが、この第3話はあのダースベイダーが誕生する話なのだ。終了30分前は、心臓を鷲づかみにされ、フォースと暗黒面の狭間で心が燃えさかるような感情に飲み込まれる。物語りの途中のユアン・マクレガー演じるオビ・ワン・ケノービの、なってないチャンバラや相手がロボットばかりで近未来のゲームに見えてしまうシーンなど、テンションを多少下げるシーンがあったがそんなものはあっさり吹っ飛とぶ。ヨーダとシスとの闘いも忘れてはならない。とにかく、こいつはSTARWARSファンにはたまらないお話なのだ。STARWARSをリアルタイムで見れるってだけでも幸せなのに、こんな壮絶な物語りと映像を見せてくれるとは・・・ジョージ・ルーカス。いろいろ大変だったろうが、これでSTARWARSにはもう手をかけないと本人はいっていた。7・8・9も見たいが、彼にはなんといったらいいのか・・・最高の興奮と感動をアリガトウ!オレはSTARWARSで育ち、そして映画が好きになったんだ。

 →こっからもSTARWARSの話

さて、ジョージ・ルーカスはSTARWARS1.2.3を作れる程、技術が進歩するまで待つと4.5.6を撮り終えていたときにいったそうだ。実際、1.2.3を見た人ならお分かりだろうが、その技術のほとんどはCGによるものだ。CGといっても、単純な背景的なグラフィックから、実際に擬人化されたロボット達が動くほどのレベルまで進歩の幅は多きく、一概にCGとくくれるものではないが、とにかくCGが駆使されまくっている。このEPISODE3も同じくCG技術が惜しみなく発揮されている。さすが、世界最高峰の技術を擁するILMだ。しかし!オレがもっともstarwars中でゾクッとくるシーンはCGを駆使されたシーンではない。これは、4.5.6のときにもすでに我々が体験していたものだ。それは、ダースベイダーのあの黒光りした甲冑の映し方だ。3にもでてくるのだが、後ろからダースベイダーをカメラが捕らえ、徐々にズームしていくシーンがある。その時に、暗黒の仮面はきれいに磨かれているため周りの光が反射して白く見えるときがある。一瞬「あれ?別のバージョンもあるのか?」と思わせるのだが、ダースベイダーの顔がズームされた瞬間に、それは限りなく暗黒に近い黒であり、無駄が無いがゆえに反射している光の色でしかないことをしる。その黒さの深みに迫るこのシーンで、最もダースベイダーの持つ暗黒面の強さを感じ取ることができるのだ。故に、何度見ても鳥肌が立つし、CG技術を駆使したどんなシーンよりもこのアイディアに敬服してしまう。映画ファンにはSTARWARS1.2.3は面白くもなんとも無いという評価をよく受けるが、オレはこのシリーズの持つ独特の黒光りを放つダークサイドとフォースとの闘いがある限り、どんな映画よりも興奮してしまう。

さぁ、これでやっと念願が叶う!EPISODE3のDVDがでたら1〜6までぶっ続けでみよう!それまでに、ホームシアターを手に入れるぜ

(評価:★5)

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