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[コメント] ファーゴ(1996/米)

これはマジの話らしいです →
vito

こないだTVでやってたんです。「This is a true story」つー題で。

2001年11月、ノースダコタ州のファーゴで狩猟中のおっさんが森の中で凍死してる女の子を見つけた。調べによるとどうやら日本人で、コニシ・タカコというらしい。んで、さらに調べると色々目撃者が出てきた。

最初は200キロぐらい離れた町の警官。ふらふらしてた日本人を保護して事情聴取したらしい。ほとんど英語が通じなかったらしく、手描きのめっさ簡単な地図(道と木と金が隠された場所だけしか書いてなかったらしい)を持っていて、ここに行きたいということだけわかったらしい。それが映画「ファーゴ」のなかで金が隠された場所やとわかり、女の子も「ファーゴ!ファーゴ!」と連発するんで、警官はそれはウソや、と。ホンマちゃうんや、と説明したらしいのだが、英語通じないし、わかってもらえんかったらしい。どーしても行きたいからっつーことで、グレイハウンドの乗り場まで乗せていったらしい。途中おなか痛いしぐさするんで、どうしたと聞くと、「キャンサー」と答えたらしい。

2人目はファーゴのホテルの従業員。日本人の女の子が一人でこんな田舎にということで覚えてたらしい。バーでいつも一人で座ってたらしい。バーの客も目撃。

3人目はタクシーの運転手。湖の近くまで乗っけたらしい。こんな所何もないよ、いいのか?って聞いたけどさっさと降りて行ってしまったらしい。この後、犬の散歩中のおばちゃんが雪山を上るけったいな人間を見たとか、車で走ってたにーちゃんたちがヒッチハイクした女の子を乗せたけど、途中で止めろといわれて降ろしたとかあったらしい。

んで最後の目撃者が猟師。既に死んではった。

検死の結果は凍死。キャンサーとかの形跡もなく、おそらく自殺じゃないか、と。ホテルを調べたら持ち物のほかに遺書が出てきたらしい。一部「新愛なるお父さんお母さん。この手紙を受け取るとき、私はもう死んでいるでしょう。先立つ不幸をお許しください」と書いてあったらしい(親愛が間違えてたのが印象的)。

この事件は向こうではえらい騒ぎになったらしく、ファーゴが事実をベースにしてる映画やっつーこととともに、映画と結びつけてあれやこれやと憶測が飛んだらしい。日本人っつーことで最近流行りの日本に対するミステリアスな印象と共にこぉいろんなイメージが膨らんだんやないかな、と思います。

どうやら実際はだいぶ脚色や噂が膨らんだようで、その番組では日本で彼女を知ってる人たちにもインタビューして、彼女が田舎から出てきたこと、旅行会社に勤めていたこと、その会社が倒産してからおかしくなり始めたこと、窓にダンボール貼って外界を遮断し、たまに暴れてる音がしたことなどを言ってました。

ファーゴの滞在ホテルを調べたら、亡くなる前の夜にシンガポールに長距離電話をかけていたらしい。どうやら日本で知り合ったアメリカ人の男といろいろあったということがわかってきた。男は既婚で、日本で仕事してたけど、辞めて、シンガポールに仕事見つけたとのこと。どうやら恋のもつれが原因の自殺だったというのが真相らしい。

しかしながら、彼女の不可解さとそれがファーゴでしかも冬やったっつーのが、人々の憶測を肥大化し、伝説となって、今も酒のネタになってるっつーこと、なんかな。

英語のサイトは山ほどありました。ヒマな方は調べてください。日本ではまったく報道されへんかったようです。一個だけありました。

http://med-legend.com/column/urbanlegend11.html

ま、this is a true storyっつーことで。なかなかおもしろかったドキュメンタリーでした(コニシさん役の日本人の女の子、死んでるシーンのとき、ミニスカでケツ丸出し)。

あ、あと、ファーゴってロジャー・マリスの故郷らしいっすね。マグワイアに抜かれるまでホームランのシーズン記録61本持ってた人。だからなんやねん。

(評価:★3)

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