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[コメント] ポーリンの冒険(1947/米)

1910年代の当時を知るジョージ・マーシャル監督やコンスタンス・コリアーが生み出す絶妙なキャンバスで、ベティ・ハットンの魅力が元気いっぱいに弾ける。ルネ・クレールの『沈黙は金』と並ぶ、映画勃興期の内幕ものの傑作。
ぐるぐる

あちらが「粋」ならこちらは「元気」。どちらも映画産業の青春時代、まだまだやんちゃだった時代への愛にあふれている。

個人的には、『アニーよ銃をとれ』よりも、こちらのベティ・ハットンの方がずっと好きだ。老女優を演じるコンスタンス・コリアーは撮影当時70歳くらいだけど、立ち居振る舞いがさすがの筋金入り。この人、女優業だけでなく脚本家としても活躍していて、ヒッチコック映画の脚本を手がけたこともある才人らしい。

活気に満ちたスタジオや体を張ったスタント連続のロケなど、サイレント期の連続活劇の撮影風景の面白さはもちろんだけど、勃興する映画を低く見る演劇人たちや、その旅回りの一座の雰囲気なども楽しいことこの上ない。

(評価:★4)

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