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[コメント] ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008/日)

現代の高度資本主義が未分化であった1979年という時代、高校生という未分化な年代、駐在という地域コミュニティに根付いた日本的な制度。その組み合わせが生み出す強烈なノスタルジー。
ぐるぐる

あるいは、花火の親方の「職人気質」もそこに含められるのかもしれない。

そうした設定による背景があるからこそ、この他愛のない物語、映画として平均的を上回ることのない出来の作品が、好ましいものに思えてくるのだろう。

キャスティングは総じて良好。特に佐々木蔵之介の「時代感」がいい。比べると市原隼人は現代的すぎる気もする。

小道具などの演出には、時代の空気を感じさせるという面で、一層の濃やかさが欲しいと思った。自転車って、あんなだったっけ? 伊藤博文の千円札が「あたりまえ」に思えるような空気感を求めるのは贅沢だろうか? 

しかし、現代の高校生には、この映画はどんな風に見えるのだろう?

(評価:★4)

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