もそっと間延びした作りのTVシリーズはもちろん、「前ふり」的な中途半端さが目立った前編の『SP 野望編』と比べても格段上の出来映え。脚本、演出、演技、撮影、音楽、編集と、致命的な穴が無くどこをとっても水準はクリアしていると思えた。中でも、岡田准一のアクションと堤真一の存在感がいい。

サブキャラ（公安とか四人組とか）の設定や筋書きには詰めの甘さがありありなので、「傑作」とは言い難いが、あまり細かいことを気にせず楽しむには充分だ。

物語は未解決な要素が多く、すっきり感皆無、むしろ続編への色気満点なエンディングだったけれど、やるとしたら堤真一はどうなるんだろう？　彼抜きではどうにもならない気がしますが。