[コメント] 君よ憤怒の河を渉れ(1976/日)
出来に泣き、熊に笑う。今にして観るなら、こういうのがあっても良い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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非常に豪華な作品なのだが、出来上がったものを見ると、「無駄遣い」としか思えないのが何とも。これが前年に『新幹線大爆破』を作った同じ佐藤監督の作品とは。
ただ、それはそれで本作は色々印象深いところが多い。まずは物語冒頭から終わりに至るまで流れ続ける「ダヤラ〜ダラヤ〜」という音楽が耳に残るってところだろう。物語の細かいところはともかく、これだけ印象に残る音楽を作れただけでもある種ちゃんと意味があったかと思う。
あと、何といっても北海道に渡ってからの展開。あまりに予想の斜め上をいく物語展開に、開いた口がふさがらないっていうか、最早ここまで見事に外してくれるといっそ清々しい。 トピックとしては、熊の造形もあるな。あの姿を観るためだけに本作を観る価値はあるってもんだ。
…あれ?実は結構この作品、見所あるんじゃないか。凡百のスマートな作品とは異なる、ゴツゴツした魅力がある気がしてきた。
流石後に『北京原人 Who are you?』を作るだけのことはある。ネタのために観ておくべき邦画作品の一本ではあろう。
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