[コメント] わが青春のアルカディア(1982/日)
映画単体で観られないのが痛いところです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
最初のTVシリーズ以前の若きハーロックを描く作品で、これによってハーロックとミーメの関係(ちなみにミーメという名前は原作者松本零士の飼い猫の名前)や、ハーロックが右目を失うまで。そしてトチローとエメラルダスとの交流などが描かれる。又、本作で描かれるは三人の旅立ちであり、その後の話は『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』というTVシリーズで補完されることになる。
松本零士の描くハーロックは、「ハーロック・サーガ」とまで言われ、多くの漫画が描かれ、更にその多くはアニメ化されているため、追いかけるのが大変で、結局私は半分も観てないはずだが、大体の話はハーロックとトチローの友情。そしてほとんどの話ではトチローが劇中に死ぬと言う、パターンとしての物語が確立されている。トチローなんてアニメで一体何回死んだ?
この話はその前史で、珍しく(?)トチローが死なないまま終わってるが、それで色々詰め込みたい事があったんだろうとは思う。
ただ、はっきり言ってしまうと詰め込みすぎ。しかも物語の結末はTVシリーズへと持ち越しというていたらくで、物語として成り立っていないというのが致命的。ハーロック・サーガの設定の補完以外にはあまり意味を持てない作品となってしまった。
当時はガンダムブームなどもあって、少しずつアニメの立場が良くなってきていた時期に当たり、それで作られた作品と言うことか。
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