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[コメント] 和製喧嘩友達(1929/日)

これだけでは本来の作品の持つ魅力はまだ分かりません。いつかこれが全部観られる時が来るのでしょうか?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 小津監督の戦前作品の何作は大戦の影響で散逸してしまい、今や観ることができない作品も多い。本作も長らく“幻の作品”だったのだが、1997年に『突貫小僧』と共に“パテベビー”という家庭用小型映写機用にリプリントされたものが発見され、ようやく陽の目を見ることとなった。ただし、本来77分あったものが一巻分にされてしまったので、現存するのは16分バージョンのみ。

 本作にはスターが登場する訳でもなく、話も地味だが、それでも本作は松竹蒲田撮影所作品としてはかなりのヒットを飛ばした作品となったらしい。既にこの当時監督の名前で客を入れることが出来るまでに小津監督の知名度が上がっていることが分かる。

 短いだけあって、話は急展開だったし、実際に娘との恋愛感情に発展することもないのだが、この作品は小津監督らしいこだわりに溢れている。特に留吉と芳造の二人はトラックの運転手なんかしてるというのに、朝食は首にナプキンを巻いてフォークとナイフで目玉焼きを食べるなど(しかも塩とソースで食べてる)、バタ臭さに溢れ、その辺のオシャレさが監督らしい所。目玉焼きだけじゃなくマシュマロを食べるシーンなどもあって、監督得意の食事シーンがここに既に確立していた事実を見せてくれてもいる。 

(評価:★3)

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