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[コメント] スターマン−愛・宇宙はるかに−(1984/米)

ジェフ・ブリッジスの演技は良いです。キスシーンは特に。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 友好な宇宙人と地球人の交流、それを追う政府。と言う構図はSF小説ではよくあるパターン。映画にも『E.T.』(1982)という秀作があるが、あれがこどもの友情に話を持って行ったのに対し、こちらはもっとストレートに愛情へとストーリーを持って行ったロード・ムービー。ストーリー的には『E.T.』ほど奇を衒ったわけではないし、やや地味な立場に置かれている(それでも結構人気あったようで、後にTVシリーズ化されたようだが)。

 ジェフ=ブリッジスは巧く、無垢なスターマンの役を見事に演じていたし、なし崩しに同行することになったマーク(マーティン・スミス)のおろおろぶり、彼を追うフォックス(ジャッケル)の執拗さなど、かなり丁寧に作られた作品だと言えよう。個人的にはラストのブリッジスのキス・シーンはベスト・ショットと思ってる。

 でも本作の一番の売りはそんなところではなかった。

 だって、これ作ったのはあのカーペンター監督だよ。確かにSF作品ではあるけど、こんなリリカルな作品をあの「ミスター・B級」が作るなんておおよそ不釣り合い。一体誰がこんなの起用しようと思った?

 しかも一番凄いのは、この作品がまともだって点だろうな。異色作揃いの監督にとって、一番一般的にまともな本作こそ、本当の異色作だろう。

 ところで本作は特撮はILMが担当し、特殊効果にディック=スミススタン=ウィンストンリック=ベイカーと言う(知る人ぞ知る)蒼々たるメンバーが揃ってるのだが、こんなやつらを集めるほどに凄い特撮シーンがあったかな?

(評価:★4)

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