[コメント] スターゲイト(1994/米=仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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凄まじい予算とSFX技術を用いて満を持して作成された作品。映画と並行してゲームや小説、様々なメディアを駆使してどれほどこの映画が画期的か、そしてどれほど素晴らしい映画か、と言う宣伝が行われた(今では半ば当たり前だが、この作品の宣伝の度合いは凄かった)。
それで出来たのがこれ。これほど突っ込みどころ満載の映画とは思いもしなかった。もう、大爆笑。映画館で観られなかった分、テレビの前で思い切り笑ってやった。
スターゲイトの謎そのものは何でこんな物今まで分からなかったの?と言うレベルだが、問題はスターゲイトを抜けてからの話。
まず、あそこでスターゲイトを使う必要性は全くないこと。それこそSFで無くても良いくらい。要するに圧政に苦しむ住民を、外世界から颯爽とやって来たヒーロー(達)が助け、無気力に陥っていた住民も折から起こる鬨の声に決起し、やがて自分たちで国を作ることの重要性を自覚していく。民主主義万歳。ちゃんちゃん。
お節介にも他の惑星の戦争に荷担し、その国の政治形態をガタガタにした後、余計な戦争の火種となるテクノロジーを残して帰っていく。
アメリカ映画ではむか〜しから作られていた手法であり、特にマッカーシズムに染まったハリウッドではこういう映画が量産されていった。アメリカ製のアニメが近年までパッとしなかったのはこのパターンでばかり作られていたからではないかな?しかし、何もこの時代でこの設定で映画作るなんてばかげたこと、誰が考えたんだ?
前半部分で華々しく登場していた謎はどうなったの?結局何も分からないまま、終わってしまったのではないか?折角の素材を無駄遣いした好例。
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