幼稚園の頃、この童話大好きで、何度も何度も繰り返し読んだ。そのアニメ版ということなのだが…

　はっきり言って、これは観てはいけなかった作品だったと思う。

　アニメそのものは原作に忠実に丁寧に作られており、アニメーション単体として見る限り、決して悪い出来ではない。

　しかし、子供の頃、夢中になったエルマーもボリスもそこにはいなかった。おかしい。こんな面白くない話じゃなかったはず。そこに出てくるキャラクタは皆活き活きとしていて、食べ物ももっとおいしそうだったはずだ。なんでこんなにキャラに魅力がなく、食べ物にもそそられないのだ？

　忠実に作っていながら面白くないと言うことは、原作自体の出来が映像に適してなかったのか、あるいは本当に出来が悪かったのではないのか？とまで思ってしまう。

　その内、もう一度三冊全部読んでみる必要がありそうだ。本当にくだらないのか、それともアニメがどこかボタン掛け違えているのか、その時に分かるだろう。