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[コメント] 愛と哀しみの果て(1985/米)

これも又時代を映す鏡のようなもの。まさしく1980年代の女性映画。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原作の「アフリカの日々」シリーズはたまたま全巻実家に置いてあり、私も一通り読んでいたのだが、それが映画になってるとは知らず、たまたま録画したやつを観始めて驚いた記憶がある。

 記憶を辿りつつ、「あれ?ここは違うかな?」とか「こう言う表現するか」とか、この映画観てても、自分の記憶の所在を眺めているようでとても楽しい。

 本作の最大の特徴は、かなりウーマン・リブの流れを汲んでいると言う事になるだろうか。女性が自由に生きると言う事、恋愛観、そして男女の区別無しに、お互いを一個の人間として見ると言う事。その辺の基本主張が映画の根底に流れている。それがちょっとだけ鼻につく気もするんだけど、それが物語上必要な男女関係のドロドロした部分をさらりと描いていので、その部分がとても観やすい。考えてみると、本作が書かれたのは第二次大戦前で、まだリブ運動なんて無かった時代なので、随分と先行した物語だったんだと、映画を観てその事に気づかされた。

 どんな役もこなすストリープがこんな女性もしっかり演じられたのも良かったし、相方であるレッドフォードの繊細なワイルドさが光る。まさにこの人、こう言う役が一番合うんだよな。

 そんな意味で、作品そのものもかなりの高水準にまとまったものと言える。ただし、そつが無さすぎて映画自体の印象が薄くなってしまったかな。もうちょっと特徴付けられる素材だった気はする。

(評価:★3)

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