[コメント] のらくら(1921/米)
強烈な金持ち批判に溢れた作品。チャップリンは大衆が何を求めてるのか、よく分かってるんでしょう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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邦題では『のらくら』以外にも『チャップリンのゴルフ狂時代』と題されるが、元の題は『The Idle Class』(強いて言えば『有閑階級』とでも訳せるもので、この題からして分かるとおり、チャップリン流の皮肉が込められているのが分かる。
コメディアンとしてのチャップリンは、大衆が望むものが何であるのかを熟知していた。大衆が観たいのは権力や金持ちのドジっぷりで、彼らが右往左往しているのを好む。ここでの主題はゴルフよりもそっちの方にあったのだと思える。
ここには確かにチャップリンのもう一つの演出、弱きものに対する暖かいまなざしというものは感じられない代わり、強烈な金持ち批判を笑いの中に封じ込めることに成功している。いつものドタバタ喜劇がここまで評価されるのは、そんなところに理由があるんじゃないかな?
出来そのものは確かに面白いが、いつも通りのドタバタで、むしろゴチャゴチャしてる感もある。これを受け入れられたのはやはり時代なんだろう。
私なりのツボは、寝転がった太った紳士の腹を踏んづけると、ぽんぽんゴルフボールを吐くところか?どれだけ口の中に入ってるんだろう?
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