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[コメント] ヴェラクルス(1954/米)

無名時代ながら一瞬のアップではっきりとそれと分かるチャールズ=ブロンソンに敬礼!と、哀悼を込めて。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ランカスターが自ら立ち上げた独立プロで製作した作品で、監督にアルドリッチ(と言ってもこの時点では無名監督だが)、主役にクーパーを呼んでの、力のこもった作品。主演はクーパーのはずだが、キャラが立っていたのは間違いなくランカスターの方だった。

 ランカスターというと、私の持つイメージは軍人。落ち着いた雰囲気と制服がとても似合う人物なのだが、本作品においては全く逆。野性味溢れるならず者の役をかなり楽しそうに演じていた。ランカスターの新しい面を見た気分。クーパー、ランカスター共に非常にキャラクターは立っていたと思う。まあ、“非常に漢臭く”という注釈が付くが。

 非常に軽快な作品で物語もさくさく進むが、ただ一面、軽快すぎて描写が浅いし、笑いも滑る。ラストに至る過程だってかなり強引だから、ストーリーで見るべき作品ではないな。

 クーパー&ランカスターという、濃い、そして漢臭いキャラクター描写で楽しめる人なら充分楽しめると思う。

 …そうそう。本作には無名時代のチャールズ=ブロンソンが登場してる。一瞬だけアップのところがあって、「あれ?こいつブロンソンじゃないか」と思ってネットで調べてみたら、確かにそうだった(キャスト名はチャールズ=ブチンスキー)。

(評価:★3)

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