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[コメント] クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016/日)

シュールギャグが世界観によくはまってるので、結構面白い。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 大人気シリーズである劇場版「クレヨンしんちゃん」にはいくつかの話のパターンがある。主にしんのすけを中心に、家族を描くか、カスカベ防衛隊を描くか、新たにしんのすけのバディとなる人物(主に女の子)を配して二人で活躍する話にするか。これが概ね多くの作品で採用される。

 本作はその中ではサキという女の子を登場させてしんのすけと二人で活躍させるパターンにカスカベ防衛隊の面々が加わるという、ちょっと捻った設定であり、更に舞台が夢の中なので、だいぶシュールな描写の作品になってる。これは恐らく脚本をシュールギャグを持ちネタにしている劇団ひとりが担当していることが原因だろう。

 それにクレヨンしんちゃんには不条理劇が結構はまるので、本作もなかなか面白い。多少高度すぎて子どもが理解出来るのか不安にもなるが、逆にそう言った理解出来ないレベルだからこそ子どもの興味を得る事も出来る可能性もあるので、なかなか上手くいった作品だと思う。

 そもそも悪夢世界を描いた作品は私にもツボだし、それを無軌道に描いたことで観ていてかなり気持ちが良い。表現的にも結構楽しい。

 文句言うなら、他の作品と較べても偶然が重なりすぎていてご都合主義がいきすぎてることと、、夢の中の無軌道ぶりを強調するあまりに現実世界のしんのすけが理性を持った子どもになってしまったところに違和感があることくらいだろうか。

(評価:★3)

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