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[コメント] 土竜の唄 香港狂騒曲(2016/日)

三池崇史監督宮藤官九郎脚本の続編。これだけで「観てはいけない」というシグナルが鳴ってるのに、劇場で見た私が一番駄目だった。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 監督三池崇史脚本宮藤官九郎コンビは続投だが、この二人が組んだ作品というのは結構注意が必要。一番分かりやすいのが『ゼブラーマン』で、一作目が大変面白かったため、期待して続編観に行ったら、あまりの酷い出来に目が点になったものだ。

 その過去があったことを注意すべきだったのだが、考えなしに続編を観に行く私が多分一番悪い。

 結果、予想通りの結果になった。

 この二人のコンビの問題点は、二人ともサービス精神が旺盛だってことになるんだろう。特に一本目がヒットしたりすると、それに輪をかけて演出を強化するのだが、強化しすぎて物語をないがしろにする。結果としてどんどん派手に。そして物語は空疎になっていくという問題が生じる。

 今回はまさしくそれ。演出は派手なものの、物語があんまりにもないがしろで、どうもしょうが無い。

 特に困ったのが新キャラの面々。折角登場した兜が物語にほとんど関わってない。最後にちょっと出て「実は黒幕でした」では魅力を全く活かし切れてない。ヒロインとなった迦蓮も単なるわがままキャラで、人質になったのを取り戻す以外の役割を与えられない。更に既存のキャラに関しても単に暴れるだけで、本来持っていた魅力を出せてなかった。

 物語が空疎な上にキャラの魅力を出すことにも失敗してる為に演出も空回りしっぱなしと言った感じ。

(評価:★2)

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