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[コメント] エイリアン:コヴェナント(2017/米=英)

ツッコミどころ満載なのだが、ツッコミいれるのが楽しくない。それだけ『エイリアン』への思いが強いことを再認識した。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 オープニングでいきなりデヴィッドの姿が見えた瞬間、ちょっと絶望感に駆られる。  …なんだよ。これ本当に『プロメテウス』続編か。しかもコヴェナント号に乗ってるのもファスベンダー…デヴィッドのコピーか…

 この時点で前作ラストで殴り込みに行ったエリザベスとデヴィッドが一体どうなったのか?というところに関心が行くのだが、次々に明かされていくあまりの結末に唖然とさせられる。

 え?これ?あれだけ引っ張っておいてこれが結末なの?スペースジョッキーの本星でやりたかったこととか、何故彼らが地球にちょっかいを出したか、そういうのを全部ぶっ飛ばしてる。

 …いや、あのとんでもない作品を締めくくるんだから、このくらいにしても構わんのだろう。

 あれだけ広大な宇宙の中で、よりによって偶然スペースジョッキーの本星にたどり着けた理由が全く説得力ないのも構わない。ましてや移民船であるコヴェナント号に着陸艇が一台しかないとか、人類に合った空気があるという理由だけで細菌類とか完全に無視して生身で惑星に降り立つとか、上空で一年くらいかけてゆっくり調査もしてないとか、設定のアラとか物語の整合性の無さとかもう一切考えない。

 考えたら腹が立つので、考えないのが精神衛生上良い。

 で、物語の流れはほぼこれまでのシリーズと同じ。うっかりさんの乗組員が自分の命と引き替えにモンスターの目を覚ましてしまい、仲間が一人一人倒れる中、主人公の女性だけが生き残る。実に潔い作りである。見事なほどに『エイリアン』を踏襲している。

 ただ本作にオリジナリティが無いわけではない。

 これまででは初めてとなる同じ型のアンドロイドの出会いがそれ。

 人の命令には逆らわず、人を守ることに特化したキャラと、脳がぶっ壊れて完璧サイコパスになった同型のアンドロイド。彼らがどんな会話を交わし、対決がどうなっていくか。

 結局物語で特色があるのはこの部分だけ。この部分だけを観るつもりで観るか、あるいはブランドをまたまた汚してしまったと見るか。その点をどう受け止めるかだろう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)リア[*] DSCH Orpheus

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