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[コメント] リトル・ブッダ(1993/英=仏)

輪廻から解脱した仏陀の事を描いているのに、この映画の紹介では「全ての人は転生する」とか意味不明の日本語が使われていました。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 この映画、妙に酷評が多い気がするが、そんなに悪い映画じゃない。宗教映画と思わねば良いだけの話だ。坂本龍一の音楽だって良いし。

 もしここで本当にこの話が仏陀の生まれ変わりの話だったとしたら、この映画は最低点どころか怒りにまかせて封印したいと思ったことだろうが、さすがにベルナルド・ベルトルッチだけあって、そんなばかげた話にしなかったことは良かった。監督本人としては仏教の話を描きたかった、と言うよりはむしろシッダルタの話をスペクタクルで描きたかったのだろうから、それもOK。シッダルタが仏陀となるまでの話を知っているならば、それを映像化したと言う事実で感心できる。

 ところでキアヌー・リーブス主演の映画の多くは妙な東洋趣味に走っているが、それはリーブスの趣味だろうか?

(評価:★4)

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