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[コメント] スポーン(1997/米)

映画化が早すぎましたねえ。むしろ今こそ新たにスポーン・サーガの復活を!
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 アメコミ界における革命児と呼ばれる本作品の原作者トッド=マクファーレン。アメコミでは「スパイダーマン」や「ハルク」、「X-MEN」などを擁するマーブル・コミックが大手で(マクファーレン自身もマーブルに籍を置き、彼の手による「スパイダーマン」もある)、コミックのみならずトイも一手に引き受けていた。だがこの「スポーン」を旧態依然としたマーブルの手に任せるのを嫌がったマクファーレンは自身のメーカーを作り、スポーンの世界観のトイを投入し始めたと言う。このフィギュアの出来が非常に良かったため、現在のアクション・フィギュアはどんどん性能が上がっている。そんな彼の代表作が本作。

 その映画化の作品だったが…

 一言言わせてもらうと、これは映画の投入が早すぎた作品だった。今だったら何作かに分割して映画化も出来ただろうし、演出ももっと良くできただろう。

 なにせ原作の数十話分を僅か90分程度の映画に押し込めようと言うのだから、土台無理があったし、本来最も重要なはずの主人公アルの内面描写だって稚拙。それなのに変なところで間延びしていて、スポーンが全然強く見えなかったりと(地獄の軍勢を率いるだけの力を持ってる割には上司のウィンをなかなか倒せないってのはストレスが溜まる)、脚本の悪さもあって全然すっきりしない。

 中でも酷いのはクラウン役のレグイザモ。彼の体当たり演技はある意味では賞賛に値するんだけど、あの下品さおよび気持ち悪さは最早私の許容範囲を超えてる。蛆ピザとかミミズのディップもやりすぎ(ところで、あのピザは腐って蛆が湧いてるはずなのに、ドゥの部分がしっかりしすぎてて普通のピザに蛆がトッピングされてるようにしか見えない)。最後のヴァイオレーターに変形するのだって、演出過剰な割に全然強くないのでめげる。

(評価:★1)

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