原作はリチャード・バックマン(つい先日「レギュレイターズ」という遺作が世界に出たばかり。これからも「遺作」は次々と出るだろうと思われる(笑))で、僅か三日で一気に書き上げた作品だそうだ。これはその映画化だが、換骨奪胎ぶりは凄まじい。社会的弱者が少しでも社会を変えていきたいと言う切なる願いをもって逃げ回るのが原作なのに、ここではヒーローそのもの。シュワルツェネッガー主演映画の宿命と言われればそれまでだけど。

　それにしても原作者の長編作品の大部分は映画化されているが、その大半はクズ同然なのは不思議。