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[コメント] 掠奪された七人の花嫁(1954/米)

現代でリメイクしたら、相当ドロドロしたものになるでしょうけど、これが時代性って奴でしょうね。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 もし現代で女性の拉致監禁を撮るならば、陰惨に、更に性的に捉えてしまうのだろうが、時代性もあったし、それにその辺は流石ドーネン監督。とにかく明るくコメディ調に仕上げられている。同数の男性と女性を同時に出すと、明らかに女性の方が精神的優位に立つと言う姿勢を貫いたのが本作の大きな特徴だろう。

 それに本作の売りはストーリー性云々ではなくダンスシーンのダイナミックさにこそある。総勢14人によるダンスシーンはまさに圧巻。確かにこれだけでミュージカル映画としては満点くれたくなる。まあ、物語そのものが結構陳腐なので、点数はそこそこになってしまうけど。

 大人も子どもも楽しめる楽しい作品には違いないので、全ての年代の人たちにお薦めしたいし、特に映画好きには必見と言える作品。

(評価:★3)

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