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[コメント] 黒い家(1999/日)

これを観たときは、丁度精神的に参っていた時期に当たっていて、観たことを激しく後悔した。精神状態を見事に最悪にしてくれた作品として記憶しておくべき作品。
甘崎庵

 前知識無しにホラー作品だと思って観たら、実はサイコスリラー作品だった。ここには超常現象は起きないし、モンスターも出てこない。

 だけど、この作品が怖くないか。と言うとさに非ず。怖かった…いや、正確なことを言うなら、「気持ち悪かった」。大竹しのぶの怪演は鬼気迫るものがあったし、兎に角苛つかせる描写も連続する。よくぞこんなもん作ったもんだ(決して褒めてるんじゃないけど)。

 後に原作も読んでみたけど、最近の作品の傾向か、様々な蘊蓄と心理学的描写に溢れ、これまた気持ち悪い作品に仕上がっていた。

 様々な蓄積により人の精神状態をどう撮れば人に不快感を与えられるか。邦画は非常に進歩してきたと思う。その蓄積をフルに活用すれば、ここまで気持ち悪いものが作れるって事を証明できただけで良しとしよう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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