コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 青春の門(1975/日)

私は映画を観たいのであってポルノを見たいのではない。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 五木寛之の同名小説の映画化作品。映画は二つあり、これはその前の方。一応主役は田中健演じる信介のはずだが、目立っていたのはむしろその父重蔵役の仲代達矢母タエ役の吉永小百合や、無意味に出てきて解説をしていく小沢昭一だったりする(笑)。

 事実、物語自体信介の話になった途端話が間延びしてしまい、しかも典型的邦画の特徴か、濡れ場のシーンだけを延々とやってくれるので、非常に退屈。

 まあ、若い頃の大竹しのぶの初々しさとか、気丈さと繊細さを併せ持つ吉永小百合とか、キャラクターそのものはそんなに悪くないし、オープニングで表される朝鮮人労働者の悲惨さや、労働者同士の荒々しい戦いの描写とか、見るべきところは意外にあるんだけど…

 物語自体が暗い上に物語が間延びして見えてしまうのは致命的か。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。