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[コメント] 大冒険(1965/日)

全体的なバランスで言うなら、シリーズ屈指の作品。和製007を一本挙げろと言われたら、真っ先に挙げられるのが本作だろう。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 東宝が作ったものの特徴として、植木等演じる植松唯人は他の作品と比べても金にがめつく、人としての魅力はあるが、やや底が浅いタイプの人物となってるのが特徴。他のシリーズと較べると、その意味では強烈な個性が見えないが、構成が派手で巻き込まれっぱなしの役割だからこのくらいの個性がちょうど良かった感じ。物語の構成上、国際色豊かになってるので、その意味ではかなり派手になってもいる。

 ただ、他のシリーズ作品とは大きく異なる大きな魅力が本作にはある。クレイジー映画の中では最もアクション性が強い作品となっていて、しかもそのほとんどに植木等本人がスタントなしで挑んでいる。しかも本作では邦画初(一説には世界初とも)のワイヤーアクションを駆使して撮影が行われ、見所満載。なんでも円谷英二も参加してるとのことで、ミニチュア撮影も力入っていて、大変見所の多いところである。物語展開も四畳半から始まったストーリーがどんどん派手になっていくので、ジェットコースターに乗せられるようなテンポの良さ。

 ドキドキハラハラで実に楽しく、まさしくエンターテインメント映画!

(評価:★4)

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