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[コメント] 三文役者(2000/日)

町中でパンツ一丁になって嫁さんにすがりつくその姿に、殿山泰司ではなく、竹中直人の役者魂を見ました。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ちょっと悔しいのが殿山泰司と言う役者について私は殆ど知らないと言うこと。映画好きを自称している私だが、この映画を観て、本当にまだまだ甘過ぎることを痛感させられた。実際、検索してみたが、本当に観てない。改めて凄く悔しい。これからは邦画鑑賞にも力を入れていきたいな。

 それにしても竹中直人は本当に殿山泰司役を怪演。この人だから出来る演技を堪能させてくれた。それと忘れてならないのがキミエ役の荻野目慶子。あそこまでするか。と言うレベル。隠せよ、おい!

 この映画は彼女を主人公として見ることも出来る。そうするとまさにこれは勝手な夫を内助の功で支える浪花節の世界。こう言うのに関西弁はよく似合う(ちょっと彼女の京都弁は下手だったようだけど)。

 とにかく芸達者な竹中直人の怪演は一見の価値あり。パンツ一丁で街に出て嫁さんにすがりつくなんて…少なくともやりたくねえぞ。俺は。

 映画としても、絶対に顔を見せようとしない「カントク」とか、乙羽信子との対話形式で進む物語とか、結構凝った作りで楽しい作品。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)寒山拾得[*] tkcrows[*]

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