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[コメント] バーチャル・ウォーズ(1992/英=米)

スティーヴン・キング原作の『アルジャーノンに花束を』…あれ?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原作はスティーヴン=キングの「芝刈り機の男」と言う短編小説なのだが、これを大胆に改竄してコンピュータと人間の融合と言う全く新しい物語に仕上げている。大体、原作と同じ所って、無人の芝刈り機が人を襲うことと、「(小鳥の)水飲み盤に(被害者の身体が)半分入ってます」と言う台詞だけ。よくもこんな作品でキングが名前を使われることに合意したもんだ。それにこのストーリーはキングじゃなくて、主人公を変えただけのキイスの「アルジャーノンに花束を」じゃないの?

 本作品はCG映像が実に美しいのだが、それだけ。最初から実写とCGの合成をあまり考えずに作り上げたのは技術的には成功だと思うが、その分、仮想現実会のキャラクターの顔はもの凄くデフォルメされていて笑える。

 人間の体を改造すると言うことについての恐怖を描くと言う目的を持っていたなら思い切り外れているし、ストーリーも陳腐。人間嫌いな博士役を演じたブロスナンは結構良かったかな?

 話題先行でビデオで観たわけだが、さほどぱっとした作品ではなし。

(評価:★2)

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