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[コメント] 恋は邪魔者(2003/米)

キャラクターと演出は申し分なし。もうちょっと物語に注意を払ってくれれば…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 『シカゴ』(2002)のレニー・ゼルウィガーと『ムーラン・ルージュ』(2001)のユアン・マクレガーを迎えたロマンティック・コメディ。どちらも先の映画で肉声を披露しているだけに、この作品も歌声に溢れた作品となった。

 この作品の面白さは軽快さにある。敢えて60年代のソープオペラを手本に(むしろエド・サリバン・ショーっぽくもあり)、ぽんぽんと飛び交う会話のキャッチボールと、時に歌い踊る主演二人。まさしくノリで押し切った感がある。

 それを古さと感じるか新鮮と感じるかは人それぞれだろうけど、その古いタイプの映画を知っている身としては、これを復活させたか!と私なんぞはとても新鮮な思いで観る事が出来た(オープニングに「シネマスコープ」とわざわざ出したり、20世紀FOXのファンファーレもわざと古くさく使っている)。更にそこに画面分割とかの現代的な手法を駆使していて、いかにも今風ですよ。としたのも良し。

 ただ、物語がちょっと弱かったかな?古くさい物語に手を加えたのは良いけど、その加え方が今ひとつで、最後がグダグダになってしまった感じ。ゼルウィガーを小狡くするのは『シカゴ』由来かもしれないが、それをすることによって物語の楽しさが一気に変化してしまった。この終わり方はどうにもいただけず。 

(評価:★3)

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