[コメント] クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995/日)
すっきりとは終わらせないぞ。と言うスタッフの主張が見え隠れしてますね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作『ブリブリ王国の秘宝』はえらくすっきりまとまった作品だったが、これも設定やネーミングはともかく(しんのすけ曰く「うんこくっさい」“雲黒斎”って名前はよく考えた)、物語的にはかなり高水準にまとまっており、しんのすけはそんなに暴走せず、物語をしっかり担っていた。それとこの話からしんのすけだけでなく、家族の絆を前面に出すようになっていき、徐々にしんのすけの物語ではなく、野原家の物語へと変化していった。戦国時代という設定も意外にしっかりしていたので(しんのすけのギャグをはぎ取ってしまうと、内容はかなりハードだし)、戦国時代編の作画とかも結構頑張ってたようだ。
それで終わればすっきりした物語で済んでしまったのだが、その後にいきなり現代に舞台が移り、ロボットまで出てくる事になるんだが、それはちょっと蛇足だった気もする。戦国編での余韻が見事に破壊されてしまった。未来から来たタイム・パトロールという設定を活かしたかったのだろうし、意外にハードな戦国編を子供用に引き戻そうとした結果のだろうと思うのだが、果たしてそれが成功したかどうかは微妙なところだ。
まあ、これはこれでありだろう。
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