[コメント] フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米)
ある意味罪深い作品。
知的障害者を神聖視するのは、今に始まったことではないのだけれど、何年か前に日本ではやったその手のドラマ(ピュア、聖者の行進、あと、大沢たかおがでてたやつ)は、明らかにこの映画の影響を受けている。
この映画自体は、決して悪い映画ではない。構成も凝ってるし、何よりトム・ハンクスの名人級の演技はすばらしいと思う。だけど、この映画が作ってしまった、「知的障害者はみな天使のように清らかで、僕らが忘れてしまったピュアな心を持っている。」といった安易なイメージの流行は、非常に困ったことだと思う。 はっきり言おう。知的障害者にだってどうしようもない奴はいる。当たり前だ。そんな事はないという人がもしいたら、それはそのひとが、彼らを人間扱いしてないということだ。
僕たちは彼らが知的障害者で、なおかつピュアな心を持っているから、差別してはいけないわけじゃない。同じ人間だから、差別が許されない。ただそれだけだ。
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