[コメント] ハート・ロッカー(2008/米)
ただの中毒患者の話。そして悲しいくらい普通の男の話。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
人間爆弾の少年に執着したり、正義感に燃えて不必要に敵を追ってみたりしたけど、空回り。度胸満点に次々と爆弾を処理してみせていたが、最後はあっけなく失敗。本当は家族に支えてもらいたい一面もある。
彼は普通の男なのだ。
それなのに彼は、家族と過ごす平穏な生活が耐えられない。そしてまだ言葉もわからない息子に「パパには大切なものが一つしかない」と言い放ち、再び戦場へ赴く。
彼は中毒患者なのだ。
本作は冒頭の言葉通り「戦争は麻薬である」ということを描いただけだ。本当にそれしか描いていない。
テーマに深みを持たせないこの描き方は、私は成功だと思う。何故ならこの中毒患者を「悲劇のヒーロー」等ではなく、「普通の男」だと思えたから。
心底ゾッとした。
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