[コメント] フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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えー一席申し上げます。
ことわざにも、「処変われば品変わる」などと申しまして、同じ国の中でも地方によって随分文化が違うなんてなぁ、皆さまもご経験のあることと存じます。ましてこれが国境を越えるなんてえことになりますと、その文化の違いたるやこれまでの人生全部無駄になっちまうような経験をするなんてえのは、これはもうザラなことでございまして、こういう経験を俗に「カルチャーショック」と申します。
えーこの映画は、そういった「国境変われば品変わる」をベースに、「日没前と後とで品変わる」、「タランティーノ居るのと居ないのとで品変わる」なんてえ法則を山と盛り込んだ、いわば「反転映画」とでも呼ぶべきものでございまして、前半のタランティズムから後半のロドリゲズムへの反転にあたっては、二人の間で「前半はタラちゃんの好きなようにさせたげるからさあ、後半はボクにまかしてくんない?死んだあとのことなんてどうでもいいじゃん。そうだ!死ぬ間際に美女の足舐めさしたげるから」「んー足ナメナメだけじゃーなー…やっぱオバサンレイプと少女を視姦するくらいさせてもらわないと」「もう、タラちゃんのエッチ!」とまあ、そういったやりとりがあったてえことは想像に難くないという…(それでもなお吸血鬼と化したタラちゃんのアゴをしゃくれさせてしまうあたり、ロドちんも相当人が悪いとあたくしなんぞは思うわけですが)
そんなわけで良くも悪くも見事なまでに二色染め分け、ど反転の映画ではございますが、メリケンでもメキシコでも、「乳」は「チチ」という、その普遍性に日本人はちょっと安心してしまうのでございます。
おあとがよろしいようで…
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