「師多くして、ジャッキー、技が散漫」。いつもの話運びですが､今回、ジャッキーの師匠多すぎます。

とは申せ､若いジャッキー、なかなかカワイイ。

自分がファイターになってはじめて気がついたことなのだけれど、ジャッキーの殺陣って実はすごい！完璧な殺気のコントロールが出来ているの。

ただ闘っているだけじゃなくて､その中に当惑・怒り・ためらい、などなどさまざまな感情が反映されている、「演技する殺陣」。

･･･これは他のアクション俳優にはナイよ。大抵は殺陣は殺陣。そこで物語が一時停止になるのが普通だもん（それこそミュージカルで歌と踊りが挿入されたときみたいに）。でも、ジャッキーの映画はジャッキーの表情・型・殺気の変化で、殺陣そのものが物語を進める。（余計なことだけど､ミュージカルではじめてコレを実現したのが『ウエスト･サイド物語』だと思う）

だから、長尺の戦闘シーンも飽きずに観られるのだな。

後は､いや、ま、いつものことですが、集団でからんできて殴られるとすぐ「アヤア〜」とか情けない声を出して転がるザコ敵もイイ味だしてます。（大抵飲食店がギセイになる。店長が「わしの店があああ！」と泣き声を上げるのもお約束）