[コメント] ライオン・キング(1994/米)
ヒーロー物語にしちゃったら全然「サークル・オブ・ライフ」じゃないじゃん。
元ネタか否かはさておき、手塚治虫氏はあるインタビューで、「ジャングル大帝」は大自然を描いた作品ですか?と訊ねられて、「大自然なんか描いていませんよ!ばかばかしい」とおっしゃったそうな。彼が描いたのはいつでも「ロマン」だったということだ。「自然」「命」云々は読む側が付け加えた解釈らしい。
たしかにこの作品は、そこに気が廻っていない。舞台がアフリカだというだけで「大自然」を描いている気になって、その上に甘ちゃんな「みんなお友だち」的(しかも封建制!!)ヒーロー・サクセス・ストーリーを盛り合わせておいて、「サークル・オブ・ライフ」を謳っちゃいけません、アナタ。(あの歌は好きだけど。好きだから余計引っかかるのよ)
大体描き方もあくまで都会人の視点から見た自然に対する憬れ(コレを裏返すと軽蔑になる)くさくて、いやな感じ。もしもこれが純粋なパクリだとしたら、せめて元ネタより良いものにする努力を惜しまず、元ネタ後に経過した時代の流れも加味するのがパクリ魂というもんであろうに。
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