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[コメント] オペラ座の怪人(2004/米=英)

いささかゴーストの歌唱力に物足り無さを感じたケド、それでも怪人の暗さと言うか悲しさは中々良かった。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







話の語り始めオークションのシーンから一気にシャンデリアが上昇し、 あのジャー、ジャジャジャジャーンの音楽が掛かるとかなり見ていて気分が高揚する。

歌い上げられる歌の数々も歌い手がかなりウマイ人が多いので思わず聞き惚れるコトが出来る。(クリスティーナはサラ・ブライトマンで見たいカナと思っていたけど、エミリー・ロッサムでも全然オッケーだった) 歌い手も良ければ当然曲も結構グッとくる。 (ちょっと80年代っぽいアレンジの曲には苦手なトコあるけど)

ただ、少し不満があるとすると、ファントム。 大事な役なのにちょいと他の人に較べてしまうと明らかに歌い手としては格下なのがどうにも残念。 なので、どうにも怪人が歌う歌に対して感情移入しづらいし、少し夢から覚めてしまうところが残念な点。 (無理して歌ってるのが明白なんだよなぁ・・。)

とは言え、中々切ない怪人像は良かった。 ラスト、怪人はヒロインにキスをされ、今まで自分が生きていた世界が自分だけの世界でしか無いコトを知る。 今まで世界のホトンド全て、どうかするとヒロインに対してさえ音楽を通してのみ対峙していたのに、 生身の人間しかも自分が好意を寄せている相手から、自分が知っている世界はまがい物だと知らされてしまうシーンだ。

まがい物では無い真実の世界ではファントムは「この世にいない人間」、つまり「ゴースト」だと知り、そして自分が映っている鏡を壊す。 なまじ怪人が天才であるだけに少し悲しいトコロだ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ダリア[*]

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