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[コメント] 赤い文化住宅の初子(2007/日)

夢や理想が自分の現実に即した日常の延長にしか無いことを知っている初子。 それでも現実を受け入れ、何とか孤独にならないようにと、とっても不器用ながらも日常を生きている初子が健気で爽やかだ。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







日常は生きてはいけるが、他と比べれば劣った現実性しか無い現状。 性格も社交的でも無く言ってみればやや根暗。 それでも映画から受ける初子の印象は爽やか。

自分の周りを取り巻く現実をきちんと知っているのにも関わらず、それにめげたりしない健気さと、妄想を広げるにしてもその妄想が現実に即したレベルの妄想である純真さがいじらしい。

ラストも何とか少しの希望を期待させる終わり方。 帰れる家はもう無くとも、少なくとも肉親以外の人間とのこれから繋がりを現実として感じさせる終わり方が好ましい。

これで三島君、他に女作ったら罪作りな男だろうなぁ〜とも思った。

・・・現実には出来るんだろうけど、 まぁそこまでやらないで終わらせたことに、このあまり明るいことの無い映画にちょっとした希望を感じた。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)林田乃丞[*] けにろん[*]

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