[コメント] シッピング・ニュース(2001/米)
人をかの地に縛り付ける見えないロープ。それは人の心に去来する「想いの風景」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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誰もが何かに心を寄せて生きている。 それは愛情でもあり、憎しみに近い依存の情でもある。
それは自分を裏切って死んだかつての妻への想いだったり、 かつて、自分をレイプした兄に対する憎悪だったり 、 自分とその息子を裏切って、若い女と出て行ったかつての夫への 怒りである。
過去に起きた辛い現実、その辛い現実を時間を置いてからでも 忘れることが出来ないという事以上に不幸な事は無いだろう。 誰もがそんな事は無かった事にしたいと願っているからだ。
人には各々にその心にそれぞれの風景を持っている。 それは人を支配する、愛情と憎しみに近い依存の情が見せる「想いの風景」。
しかし、それを取り払ってみるとそこには絶景な風景が広がる。 そこに少なくとも、その風景を見る自分がいる限り。 そういう事を言ってるのかな、と思いました。
・・・・・とか色々言ってきたけど、結構キライなトコもある。
新聞社の社長とその息子の関係を提示した割にはイマイチ描ききれなかった事や、 その他いくつかセリフがちょっとベタだった事 (少なくても私にはそう感じられる所がいくつかあった・・・、 最後シーンの報道風に「後には絶景の風景が広がる」とかちょっと語りすぎ、 あまり報道っぽいシーン無いのに)、
部品ばっかり合って、イマイチそれが噛みあっていないと思いましたが、 う〜ん、まあまあかな。
「ワーナーマイカルシネマズ・みなとみらい」にて
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