■公開時、おれ、いくつだったの？‥‥この感覚こそ『Ｅ．Ｔ．』の凄さ

1982年？『Ｅ．Ｔ．』が公開されたとき、私はすでに成人していたはず。でもなんだか子どもの時に見たような気がしていた。そうか、成人してたんだ。

目頭が熱くなり、こみ上げてくるものがあったという記憶が非常に強く残っているのだけれど、細部はあまり憶えていない。そう、子どもの時にみた映画のように。でも、とにかく感動したんだ。だから、５点だよ。

この不思議な感覚こそが『Ｅ．Ｔ．』の「本当の力」なのかもしれない。やっぱり凄い映画だ。

■子どもに見せようと思っていたけど‥‥商業主義的予告編について

リバイバルで劇場公開されると聞いて、子どもに見せようと思った。ただ、自分が子どもの時に見た訳じゃないので、果たして小学校に入学したばかりの子どもたちにとってどうなんだろうか。何となく、そんなことを考えていた。

この間子どもたちと映画館でたまたま『Ｅ．Ｔ．』の予告を観た。でも、予告の中で、「自転車が飛んでしまった」。えっと思った。あそこで涙が出そうになったはずだ。劇場内で予告を観た大人が反応している様子が感じ取れる。

何の伏線もなく、「自転車が飛ぶ」ことを知ってしまった子どもたち。果たして、実際に映画を観てどう思うのだろうか？あの予告編、内容も昔観た大人たちのための予告編だったんじゃないだろうか。確かに、以前観た大人の心をくすぐる方が、観客動員に貢献するだろう。大人が子どもに見せたくなるだろう。でも、ちょっと、無配慮な気がした。

■子どもに見せるか？（あるいは見せてみたら）‥‥（以下、いずれ書き足します）