まず邦題。「９日間」にこめられた意味とは･･･って、こりゃただの教育期間じゃないか。そのあとにやっと本題が始まるわけで、邦題といい、キャッチコピーといい、『宇宙戦艦ヤマト』みたいに「人類滅亡の日まで、あと９日」みたいなものかと思ってた。予告編も９日間のカウントダウンしてたし。

次に、プラハにあらわる謎の黒人美女。チラシとか予告編見てても、この映画のヒロインは彼女だ！と思いきや、ドタバタやってそれっきり。ただのお色気要員でした。せめて最後の「墓標」のシーンで「兄の恋人」と言う事で登場する権利ぐらいはあるはず。呼んであげなよ、気の利かない弟だなぁ。

最後にアンソニー・ホプキンス。クリス・ロックが走り回ってコメディ色が強い中、彼は彼のままでした。まぁ、ドタバタホプキンスなんて見たくないし（えっ、見たい？）、彼にとっての厄介モノ・クリス・ロックを一人前に教育しなければならない、「ホプキンス史上最悪の９日間」ってとこか。

作品として、変にスパイアクションとしての豪華さを期待しなければ、まぁまぁの映画ではないかと思います。